勇者(救世主)
職業概要
誰もが恐れる困難に立ち向かい偉業を成し遂げようとする者。ファンタジーRPGにおいては、その中でも救世主のような存在を勇者という。
就職方法
主に3つの方法がある。
1国家権力により任命される
危機に陥った国家により指名されれば、その時点で君は勇者だ。国家により正統性が保証されており、カジノに入り浸っているだけでも、民衆からは勇者と呼んでもらえるだろう。
2神の意志により任命される
神が自らに代わって世界を救ってくれる者に力を与える事で勇者(救世主)が誕生する事がある。もっとも勇者にされた側はそのことを知らず、運命に翻弄されているように感じるかもしれない。
3自ら勇者を名乗る
勇者は職業というより称号に近いので、自ら名乗れば即席の自称勇者が完成だ。英雄、神、勇者、王族などの血筋であれば、他人からも勇者と認めてもらいやすい。血統付きを自称するのも1つの手だ。
求められる能力
戦闘力と勇気が必要なのはもちろんだが、それだけでは務まらない。次のような資質を備えている事が望ましい。
1誰かの役に立ちたいという強い願望
魔王は、勇者を誘惑して取り込もうと考えているかもしれない。邪悪な誘惑に負けない意志の力。すなわち人々の役に立つ事に喜びを感じる人が望ましい。
2頑固なまでの理想主義者
旅の道のりは長い。途中で「そんなの無理だ」と言われる事も多い。勇者が現実的な人間なら、その時点で冒険を止めてしまうだろう。どんなに大変でも自分の信念を貫き通す、頑固なまでの理想主義者でなければ務まらない。
3カリスマ
一部の例外を除けば勇者もパーティーを組んで戦う。パーティーを結束させる、強烈なカリスマが必要だ。
年収の目安
10~100万円(月収ではなく、年収だぞ)
華々しいイメージに反して、勇者の給料は著しく低い。自称勇者に収入がないのは当然として、国家の後押しがあっても状況は大して変わらない。そもそも国難を勇者に丸投げするような国家は破綻しており、まともな財力を持っていないのだ。例えばドラクエ3では、旅立ちの日に王様から貰えるお金はわずか50Gである。そしてその後、何の援助もない。勇者はあまりに低い収入を補うため民家からお金を盗むといった、盗賊まがいの金策に走る事になる。ただし見事魔王を倒せば話は別だ。その後はバラ色の人生が待っており、貴族や王族になれる事だってあるのだ。
※勇者は強敵に挑むため、常に新しい装備を買い続ける宿命にある。膨大な経費のせいで、収入があっても可処分所得は著しく低い。
やりがい
広告勇者は「給料低い、きつい、危険」の3K職場だ。しかし「世界を救いたい」、「大切な人を助けたい」といった理想のために懸命に努力できる、やりがいがある職業でもある。
イラスト
勇者 提供:水鳥樹由
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